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フェイスリフトを理解するための解剖学

顔面の解剖図 正面顔の解剖図【正面】
顔の解剖図 側面顔の解剖図【側面】

SMASとは

顔面において頭側は、帽状腱膜からおこり各種の表情筋を含みながら、下方は広頸筋にいたる一連の膜様組織をSMAS(スマス)とよびます。

SMASは、側面に於いて帽状腱膜から側頭筋膜に至り広頸筋に連なります。
側面において、SMASの下には耳下腺という唾液を産生する器官が存在します。この耳下腺の中を貫くように顔面神経が顔の四方に広がりますが、これはあくまでもSMASの下に神経の枝を広げているのです。

耳下腺より下にある深部の筋肉や骨膜からは、深部リガメント(ディープ・リテイニング・リガメント)がおこり、テーブルの脚のようにしてSMASを支えています。

深部リガメントって、どこにあるの??

顔の各リガメントの位置
リガメントの位置

SMASとリガメントの構造

SMASは、その一端は顔の深部の組織に付着しています。そこから筋繊維や膜様繊維として起き上がり、足に支えられたテーブル板のように深部リガメントに支えられ皮膚へ連なります。
SMASは、顔面中央では基本的に表情筋の集まりで、この深部リガメントに関連しながら人間特有の顔の表情を作るのです。


顔面神経

脳から直接出る神経は12対あります。顔面神経は、その7番目にあたる第7脳神経です。
脳から出た顔面神経は、頭蓋底の顔面神経管を通り茎乳突孔からSMASの下面に顔をだします。そこは丁度外耳孔の直下の所です。そこから耳下腺の中を通りSMASの末梢まで枝を伸ばします。

顔面神経は、耳下腺の中で5本に枝分かれます。上から側頭枝、次に頬骨枝、頬筋枝、下顎縁枝、頸枝と概ね5本にわかれていきます。

顔面神経は、運動神経で顔の表情を作る多数の表情筋を支配します。

SMAS下にある顔面神経SMAS下にある顔面神経
各種リガメントとSMAS、顔面神経の関係
各種リガメントとSMAS、顔面神経の関係

Dr.メンデルソンの解説図によると、皮膚は第一層、皮下脂肪が第二層、SMASが第三層、深部リガメントと顔面神経のネットワーク、耳下腺やその道管が存在するのが第四層、深部の筋肉や骨膜が第五層と、顔面を六層構造と考えると分かり易いとしています。

顔面の六層構造
顔面の六層構造

SMASの下は怖いものが潜む!!!

顔の皮下組織の構造

頬部のSMASを下から支えている深部リガメントは、頬骨リガメント、咬筋リガメント、下顎骨リガメントがあります。
1990年代は、SMASの下でこれらを切断しないとSMASが動かないため、これを切ることがポイントでした。
しかし、最近の研究ではその深部リガメントには、顔面神経の枝が含まれていることが分かりました。この顔面神経の枝を切断することは、とりもなおさず、顔面神経の頬枝の一部を切断することにつながると言われています。
かつてハムラ法などディープな手法を扱っていた私も、小さな顔面神経麻痺の発生には怯えていた感があります。

現在では、深部リガメントはSMASを越えるとレティナキュティスという細かな繊維に多数枝分かれし、顔面頬部の皮膚に入り込んでいることが分かっていますので、SMASの上を大きく剥離する事で、深部リガメントの影響を緩和させる手段が新たにできたといえるのです。

老人の顔って、なぜ、みんな似てくるの??

若い頃
若い頃
老人の場合
老人

SMASを支えるリガメントは、しっかりした繊維組織です。その中には、神経も入っています。
若い頃は、皮下脂肪も真皮も皮膚もしっかりしてピンと張っています。
しかし、長い月日の間に人の皮膚は、老化が起こして薄く伸びきって張りが無くなってきます。

リガメントは、硬くはなってきますが、その位置をほぼキープするため、皮膚や皮下組織がその上に垂れ込むように重なってくると、それは深い法令線やマリオネットライン、ミッドチークライン、あるいは目袋を作り出してしまうのです。

老人特有の深いしわと関係するリガメント
老人特有の深いしわと関係するリガメントの模式図
目袋→眼窩下リガメント法令線→頬骨リガメントマリオネットライン→咬筋リガメント、下顎骨リガメントミッドチークライン→頬骨リガメント、咬筋リガメント

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